コラム

【覚悟】の覚悟

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父は病気のために体調を崩したり、入院ももう、何回したかわからないのですが、最期の数年は入院のたびに「延命はどうしますか?」と聞かれました。

延命というと呼吸器の装置や心臓を動かす装置を付けることを想像しますが、それだけではありません。

父は徐々に様々な内臓の機能が衰えていて、特に肝臓の機能がうまく働かないと、アンモニアが身体に回り、意識障害を起こしました。

トイレまで行けても、何をしに来たのかわからなくなったり、電気の場所がわからなかったり、座ったり立ったりということがわからなくなる時もありました。

1日おきにアンモニアがたまらないようにアミノレバンの点滴を在宅でしてもらっていましたが、季節の変わり目等、アンモニアが分解できずに意識障害をおこします。そうなると入院が必要となります。

入院のたびにお医者様から「延命」についてどうするかを問われます。延命というより治療方針なのですが、何をどうしたらどうなるのか、という話を聞き、短時間で家族が決断をしなければならないのです。

 

亡くなる10年前に旅先で大動脈瘤乖離で倒れて意識不明になったときいつ終末が来てもおかしくない状況と言われていたので、治療方針は本人とも話して決めていました。覚悟はできているのですぐに答えられます。

それでも正直、内心はちょっとうんざり、と思うこともあります。

お医者様によっては状況を詳細にまた説明して説得しようとしてくださったり、説教まがいの説得をされたこともありました。

家族は家族なりにきちんと考えて出した結論であり、父の尊厳ある生のためにどうするかを考えてのことです。どんな病院でどんなお医者様にお世話になるかはその都度変わってくるので、大変でも家族・本人の合意は最低限しておいた方がいいと思います。

その上で【覚悟】を伝えて貫く、【覚悟】が必要になります。

覚悟をする。

決断をする。

結構な体力と気力を消耗します。体と心に栄養をとれる環境や相談先をもっておくことがとても大切です。

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