漫才師である内海桂子さんは元号が変わると4つの目の年号を経験すると、インタビューに答えていらした。
私も3つの元号を生きてきたことになるけれど、4つ、5つとなると長さを考えずにはいられない。
日本の最高年齢は2015年に亡くなられた117歳の女性。全国で100歳以上の方が約7万人いるそうだ。
長寿社会である今、100歳まで生きるということは珍しいことではなくなってきたけれど、元号で考え、それぞれに起こったことを見てみると、やはり100年は長い。
どんな歴史を刻んできたのか、今はどんなふうに映っているのか、改めて聞いてみたいと思いを馳せる。
100歳と聞いて思うのは、私が小さいころ、昭和の時代には100才を迎えた方を都知事がお祝いに行った、ということがニュースになっていた。その当時100歳を迎える方は少なかったのだ。
最近の100才、それに近い年代の方も驚くほど元気でびっくりする。人生100年を生きる時代、進化しているのだろうか?と考えてしまう。元気な方の方がメディアに取り上げられる機会は多いのだけれど。
物が100年壊れずに大切に扱われれば付喪神になると信じていた江戸時代。江戸時代なんて相当昔のこと、と思ってしまうが、江戸時代の終わりからは約150年ほどしかたっていないのだ。
人生100年が当たり前となった現在、100年が短くなったように思ってしまうが、やっぱり100年は長いもの。100年前はまだ大正時代で、文明開化以降まだ江戸時代から50年ほどしかたっていないのだ。
急速な変化を遂げてきた近代、今世紀に入ってもうすでに20年近く経っている。これからどんな風に変わるのかを想像できないけれど、これからもっともっと、高齢者が元気に長生きしていくのか?なんて想像してみる。
ロストジェネレーション世代の私、この世代は長生きできないという説もあるが、もし、100歳まで生きるのだとしたら、気持ちも身体も生きてることを楽しめる程度には元気でいたいものである。