願うはコロッと!!
こればっかりは望んでどうなるものでもないとは思いますが、福祉の仕事や父の介護に関わっていて思うことは、できれば元気に暮らして、病気にも見舞われず、ころりと適当な時にこの世に別れを告げたい。
もっと欲を言えば苦しまず、手術もせずに。気が付いたらあの世だったらいいなぁと。
これは日本人独特の感性だと、終活についての専門から聞いたことがあります。現実に‘ぴんぴんころり’と亡くなれるのは65歳以上で死亡した人のわずかに3%だとか。
我が家の父は!?
父の場合ですが、幼少の時、体があまり丈夫ではなかったようです。そのため生まれは東京ですが、小学校に上がる前、戦時中に祖父が一時体を壊し療養のため伊豆の修禅寺で、過ごし、小学生にあがるころから高校生になるまでを千葉県の勝浦市で過ごしていたそうです。
まー、一人っ子だったせいもあり、祖父母が温泉での湯治や民間療法、いい先生がいるといえばどこまでも連れて行く。というようなことをしたせいか、おかげさまで80歳まで長生きをしました。
今では80歳なんてまだまだの年齢ですが、父にしてみれば相当長生きです。
退職後からあちらこちらと、数えきれないほど、病気をしたり、どこかが悪くて薬を飲み続けていました。
また、父は父で小さいころからの体の弱さのせいか、病院が大好き。
ちょっとでも調子が悪いとすぐに病院に行くし、現役で勤めているころは年に1度必ず人間ドックで検査をしていました。
もはや趣味?と家族はあきれ気味でしたが、父なりに健康でいることを、家族のことを思っていたのかなぁと。いい方に考えられなくもないのですが、やはり病院が好きだったのかなぁと、思ってしまいます。
晩年の15年くらいは元々悪かった心臓に、検査をするたび、出てくる脳梗塞の後や、内臓機能の低下等々、人間は何を失っても生きていけるのかもしれない、と、ある意味人間の生きるという意欲は何にも勝るのだなぁと、関心するばかりでした。
モグラたたきのように検査をすれば悪いところが見つかり、見つかれば対処療法で治療をしてもらい、薬が処方されるという繰り返しです。
何らかの病気がある人はじりじりと病気を抱えながらも案外と長生きをするものだとしみじみと思っています。
お参りに行って神頼み!
ある知り合いは毎朝走り、食べ物に気を使い、お酒もほどほどにし、よく笑う生活を心がけているそうです。
その方曰く、元気でないと‘ぴんぴんころり’と死ねないから50代の半ばを過ぎたときからフルマラソンを走ることを目標に健康づくりに取り組んでいるとか。
長野県佐久市にぴんころ地蔵というお地蔵様がいて大変な人気な観光スポットだと聞いたことがあります。
誰もが元気で生きてころっとあの世に行けたらと願っているのは同じだと思います。
それでも、面倒くさがりやな私は、毎日走ってフルマラソンを目指すのはいささか気が進まないので、お地蔵様にお願いをしに行かせていただきたいと思っています。