面接調査は要介護認定に直接つながる。状況をきちんと伝えることが大切。
■主治医に受診をしておく
認定調査と共に必要なのが、主治医の意見書。認定調査と最後の受診の日数が空いていると、正確な判定の妨げになるとともに、意見書を書いてもらえないこともある。利用者の状況を把握してもらうためにも定期的な受信をしておいたほうがいい。
■普段の介護状況等を記録しておく
状況を正確に伝えるために「何が」「何時間」とか「数日に1回」とか具体的に伝える。特に認知症があり、問題行動を起こすことがある場合等は、メモにして渡すと、当日の様子だけではわからないことを伝えられる。
■何を聞かれるの?
認定調査は利用者の心身の状態を総合的に表すもの。普段の状況を知るために「身体・動作」「日常生活」「社会生活」「精神・行動・認知機能」等について聞かれる。重要なことは項目になくてもできるだけ伝えるようにする。
■事前に項目をチェックする
質問項目が多いので、その場でこたえようとすると、答えられないこともある。事前にどんな質問があるのか、事前に知っておくと当日あわてなくて済む。
■正しく伝える
初見の人から質問されたり、高齢者の場合だと我慢することが当たり前になってしまっている場合や、今の状況では症状が出てなくて、「いいえ」と答えてしまう場合も多くある。シチュエーションによる状況を補足する等、きちんと状況を伝えるようにする。
■試験ではありません
合否を決める試験ではなく、日常生活や介護の状況を知ることが目的の調査である。初見の人へ見栄を張ってしまったり、普段できていることができなくなってしまったり、質問の意味を理解できず答えてしまったりすることも多々あること。普段の様子や、できないことはできない等、きちんと伝えるようにする。
■家族や本人の状態をよく知っている人が立ち会う
本人に認知症があったり、よく答えられない場合は、立ち会った人が状況を伝える。
■これまでした病気やケガについて記録しておく
主治医の意見書にすべてが記入されるわけではない。介護を行うことで気になる病気やケガの既往歴がある場合は、なるべく詳しくメモにして、調査員に渡す。
■今、困っていることについて
困っていることについてできる限り具体的に、まとめておくと、伝え忘れがなくなる。より正確に状況を把握してもらえる。まとめるときには【要介護者本人が困っていること・不便に感じていること】と【介護する側が困っていること・不便を感じていること】に分けておくとわかりやすい。
■本人の前で言えないこと
これもメモにしておくと便利。要介護者本人が気にしていることを、調査員とはいえ、他人に話されるのに抵抗を感じること等は特に紙に書いておいた方がいい。