秋の気配を感じ始めたこの頃、お彼岸に向けてお祭りの準備をしている商店街や神社を見かけ、初めて訪れたところでもなんだかとても懐かしい感じを覚えます。
介護事業所で仕事をしていたとき、毎年秋祭りの季節に話に出るのが交通規制の話しです。
私の働いていた所は基本的に年中無休だったので、お祭りの日でも関係なく、デイサービスもショートステイも送迎が行われます。 お神輿・山車も通るので交通規制が行われ、いつも通りのルートを通ることが難しくなるのです。 ドライバーや担当職員はとても大変そうでしたが、その中で、「この時間にここを通ると、お神輿が見られるかも?」とか「この通りをルートにしたら神社を回って来られるね?」等、少しでも利用者さんにお祭りの雰囲気を味わってもらえるようにという姿勢がありました。 地域に根差していること、季節ごとの行事等を味わってもらえるよう、施設内の雰囲気だけではなく、近くのイベント等にも注意をし、取り入れる等、気を配っている姿を見ました。 現場の職員にとっては当たり前のことだったのだと思います。でも、私は当たり前のこと過ぎて気が付かないことにも目を配れることが、人と向い合うことなのだと、改めて考えるきっかけとなりました。
最近では、お祭りをすることも、お神輿や山車を管理するのも、大変になってきていると聞きます。 毎年の風物詩、参加の仕方は変わっても楽しみにしている人もたくさんいます。もちろん、自分もその一人。地域で何かかかわっていけるのかと考えています。