たぶん私は大丈夫!
介護の定義とは難しいのですが、
『介護はきっとなんとかなる!!当然できる!!』
と思っている方も多いもの。
そして心のどこかで
『家は、私は大丈夫!』
なんて何の根拠もない自信で、不都合な真実は気が付かない、見ないふりの人が多いのです。
主婦の方に怒られそうだけれど、たかが日常のこと。
家事くらい、人の世話ぐらい、と気楽に考えていて、できないことに追い詰められてしまった。なんていう話ばかりなのです。
自分だけではない大人を支えることってとっても大変なのだ。
大人な家族だから、、、
介護は日常のことをサポートするのである。
今までできていたことができなくなっていくことを支えるのだ。
それにいい意味でも、嫌味も含めても人生経験が豊富な人生の先輩であり、自分のことを育てた親なのだ。
その上に人の話なんて都合のいいことと悪口しか聞こえない、不快なことには敏感で自分のことを正当化することには長けている大人が相手。
他人だったら
『スゴイ!!ユーモラス!!』
なんて笑って済ませられても、肉親となればそうはいかない。
腹が立つことこの上ない。
感情がある大の大人を相手にしているのだ。大人だから、家族だから厄介なのだけど。
雨が降ったから、槍が降ったから!
大抵のことが決められていた介護プランの通りには行かない。
例えば毎週決まっているデイサービスには行きたくないと言ってみたり、体調が悪いから、帰りたいと言っているから迎えに来て欲しいと連絡があったり。雨が降った、槍が降った…!?次から次へとよく出てくる!!
体調が悪くなって病院に運ばなくてはならなかったり、と自分の生活がままならないことばかり発生します。
介護している側の都合はもちろん気持ちだってほとんど気にはしてくれないのです。
できることだけをする
そんな中で完璧に介護をしなければなんて考えたら、できないことの多さに、追い詰められてしまします。
特に、同居での介護は24時間、365日休みがない。そして逃げ場所もないのです。
色々な思いがあると思います。
大事にしたい。気持ちよく過ごしてほしい。感謝だってあるし、愛情だってある。
もちろんわかっています。
それでも、半分くらいを目指すのがいいのです。
完璧を目指さないことはとても大切なことなのです。
自分にも生活があります。葬送の後のことだって考えなければなりません。
介護はいつ終わりが来るかはわかりません。
一時の思いだけで全力を傾けてしまうと息切れしてしまします。
のんびり少し距離を置いて、無理をしないように、
家族だからできること、家族しかできないことはする。
そんな覚悟も必要なのです。
愛情が憎しみに変わらないように、
できないことだけを数えて自分を責めないように、
難しくても、考えておくこ、そなえておくことが大事なのです。
完璧な介護を描き、自分を苦しめないようにするために。